はじめに
プログラムを作るとき、いきなりコードを書き始めていませんか?
それは、設計図なしで家を建てるようなもの!
今日は、プログラムの「設計図」である「フローチャート」を学びます。
フローチャートを使えば:
- 📝 考えが整理できる
- 👀 全体が見渡せる
- 🤝 他の人にも説明しやすい
- 🐛 間違いを見つけやすい
フローチャートって何?
日常生活のフローチャート
実は、私たちも頭の中でフローチャートを使っています!
🎯 朝の準備のフローチャート
これがフローチャート!処理の流れを図で表したものです。
フローチャートの基本記号
主要な4つの記号
📐 基本の記号
-
楕円(だえん) ⭕
- 開始と終了
- 例:[開始]、[終了]
-
長方形 ▭
- 処理(何かをする)
- 例:[計算する]、[表示する]
-
ひし形 ◇
- 判断(はい/いいえ)
- 例:
<雨が降ってる?>
-
矢印 →
- 流れの方向
- 次に何をするか示す
記号の使い方
基本的なフローチャート
例1:おこづかい計算
例2:宿題チェッカー
条件分岐のフローチャート
複数の条件がある場合
繰り返しのフローチャート
カウンターを使った繰り返し
条件による繰り返し
実践的なフローチャート
じゃんけんゲーム
自動販売機
フローチャートの書き方のコツ
1. 大きな流れから考える
最初:
[開始] → [処理] → [終了]
詳しく:
[開始] → [入力] → [計算] → [表示] → [終了]
もっと詳しく:
[開始] → [名前を入力] → [年齢を入力] →
`<18歳以上?>` → ... → [終了]
2. 一つの箱には一つの処理
❌ 悪い例:
[名前と年齢を入力して計算する]
✅ 良い例:
[名前を入力]
↓
[年齢を入力]
↓
[計算する]
3. 判断は質問形式で
❌ 悪い例:
`<年齢チェック>`
✅ 良い例:
`<18歳以上ですか?>`
フローチャートからプログラムへ
フローチャート
プログラム
// 開始
数 = 入力("数を入力してください")
// 判断
もし 数 % 2 == 0 なら
表示("偶数です")
そうでなければ
表示("奇数です")
// 終了
フローチャートがあれば、プログラムも書きやすい!
練習問題
問題1:お買い物フローチャート
1000円持って買い物に行きます。
- 商品を選ぶ
- 値段を確認
- 買えるかチェック
- 買ったら所持金を減らす
- まだ買い物を続けるか聞く
このフローチャートを描いてください。
答えを見る
問題2:数当てゲーム
1から10の数を当てるゲームのフローチャートを描いてください。
- コンピュータが数を決める
- プレイヤーが予想
- 大きい/小さい/正解を判定
- 正解するまで繰り返す
答えを見る
実践演習:CommandPlaygroundで体験
CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$
█
ファイルツリー
/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log
今日のまとめ
覚えておいてほしい3つのこと
- フローチャートはプログラムの「設計図」
- 記号を使って処理の流れを視覚的に表現
- 複雑な処理も、フローチャートなら理解しやすい
次回予告
次のレッスンでは、「アルゴリズム」について学びます。
- 問題を解く「魔法の手順」
- 効率的な方法を考える
- 有名なアルゴリズムを体験
より良い解決方法を見つける力を身につけましょう!
チャレンジ問題
ミッション:ATMのフローチャート
銀行のATM(現金自動預け払い機)のフローチャートを作ってください。
機能:
- カードを入れる
- 暗証番号を入力(3回まで)
- 取引を選ぶ(預金/引き出し/残高照会)
- 預金:お金を入れて残高を増やす
- 引き出し:金額を指定して引き出す(残高チェックあり)
- 残高照会:現在の残高を表示
- 続けるか終了するか選ぶ
答えの例を見る
素晴らしい!フローチャートを使って、プログラムの流れを「見える化」できるようになりました。これで、複雑なプログラムも設計できるようになりましたね!