メインコンテンツへスキップ
レッスン 5 / 15推定時間: 25

データの種類:数字・文字・はい/いいえ

コンピュータは、データを種類ごとに分けて扱います。数字の箱には数字だけ、文字の箱には文字だけ。なぜ分ける必要があるのか、どう使い分けるのか、楽しく学びましょう!

はじめに

前回は、変数を「名前付きの箱」として学びました。

今日は、その箱に入れるモノの種類について学びます。

実は、箱にはそれぞれ「入れられるもの」が決まっているんです!

身の回りの「専用の箱」

おうちの中を見てみよう

あなたの家には、いろいろな「専用の箱」がありませんか?

🏠 専用の箱の例

  • 冷蔵庫:食べ物専用(本は入れない)
  • 本棚:本専用(ジュースは置かない)
  • 貯金箱:お金専用(おもちゃは入らない)
  • ペンケース:文房具専用(お菓子は入れない)

なぜ専用の箱があるの?

  • 整理しやすい
  • 必要なものがすぐ見つかる
  • 間違えない(本棚にジュースを置いたら大変!)

プログラミングでも同じです!

プログラミングの3つの基本データ型

1. 数字(Number)

🔢 数字の箱

入れられるもの

  • 整数:1, 2, 100, -5, 0
  • 小数:3.14, 0.5, -2.7

使う場面

  • 年齢 = 10
  • 気温 = 25.5
  • お小遣い = 500
  • テストの点数 = 85

2. 文字(String)

📝 文字の箱

入れられるもの

  • 文字:"こんにちは"
  • 名前:"山田太郎"
  • 記号:"★☆♪"
  • 数字も文字として:"12345"(計算はできない)

使う場面

  • 名前 = "たろう"
  • メッセージ = "おはよう!"
  • 住所 = "東京都○○区"
  • 電話番号 = "03-1234-5678"(計算しないから文字)

3. はい/いいえ(Boolean)

⭕❌ はい/いいえの箱

入れられるもの

  • はい(true)
  • いいえ(false)

使う場面

  • 宿題終わった = true
  • お腹すいた = false
  • ゲームクリア = true
  • 雨が降っている = false

なぜデータ型を分けるの?

例1:計算の問題

// 数字として扱う場合
数字1 = 5
数字2 = 3
答え = 数字1 + 数字2  // 8

// 文字として扱う場合
文字1 = "5"
文字2 = "3"
答え = 文字1 + 文字2  // "53"(くっつくだけ!)

同じ「+」でも、数字と文字では動きが違います!

例2:電話番号の例

// ❌ 間違い:数字として扱う
電話番号 = 0312345678
// 最初の0が消えてしまう!

// ✅ 正解:文字として扱う
電話番号 = "03-1234-5678"
// ちゃんと保存される

データ型の見分け方

クイズ:どのデータ型?

次のデータは、どの型の箱に入れるべきでしょう?

  1. あなたの年齢
  2. 好きな色
  3. 身長
  4. 朝ごはんを食べた?
  5. 誕生日
  6. 体重
答えを見る
  1. 年齢 → 数字(10, 11, 12...)
  2. 好きな色 → 文字("赤", "青", "緑"...)
  3. 身長 → 数字(130.5, 145.2...)
  4. 朝ごはんを食べた? → はい/いいえ(true/false)
  5. 誕生日 → 文字("4月1日", "2013/04/01")
  6. 体重 → 数字(35.5, 40.2...)

データ型の変換

文字を数字に変換

// 文字の"100"を数字の100に変換
文字の数 = "100"
数字の数 = 文字の数を数字に変換  // 100

// これで計算できる!
答え = 数字の数 + 50  // 150

数字を文字に変換

// 数字を文字に変換して、メッセージを作る
年齢 = 10
メッセージ = "私は" + 年齢を文字に変換 + "歳です"
// "私は10歳です"

実践:データ型を使い分けよう

例:プロフィールカード作成

// いろいろなデータ型を使う
名前 = "山田太郎"          // 文字
学年 = 5                  // 数字
身長 = 142.5              // 数字(小数)
好きな教科 = "算数"         // 文字
給食は好き = true          // はい/いいえ
クラブ活動している = true   // はい/いいえ

// プロフィールを表示
"名前:" + 名前
"学年:" + 学年 + "年生"
"身長:" + 身長 + "cm"
"好きな教科:" + 好きな教科

// 条件で表示を変える
もし 給食は好き が true なら
    "給食大好き!"
そうでなければ
    "給食は苦手..."

よくある間違いと対処法

間違い1:文字と数字を混ぜる

// ❌ 間違い
年齢 = "10歳"
来年 = 年齢 + 1  // エラー!"10歳"に1は足せない

// ✅ 正解
年齢 = 10
来年 = 年齢 + 1  // 11
表示 = 来年 + "歳"  // "11歳"

間違い2:はい/いいえを文字にする

// ❌ 間違い
宿題終わった = "はい"  // 文字にしてしまった

// ✅ 正解
宿題終わった = true   // はい/いいえ型を使う

// これで条件判断ができる
もし 宿題終わった が true なら
    ゲームで遊ぶ

練習問題

問題1:お買い物計算

次のデータを適切な型で表現してください:

  • 商品名
  • 値段
  • 個数
  • 割引あり?
答えを見る
商品名 = "チョコレート"    // 文字
値段 = 120              // 数字
個数 = 3                // 数字
割引あり = true         // はい/いいえ

// 計算する
合計 = 値段 × 個数  // 360

もし 割引あり が true なら
    合計 = 合計 × 0.9  // 10%引き
    // 324円

問題2:クイズゲーム

クイズゲームで使うデータの型を考えてみましょう:

問題:日本の首都は?
選択肢:A.大阪 B.東京 C.名古屋
プレイヤーの答え:B
正解かどうか:?
得点:?
答えを見る
問題 = "日本の首都は?"           // 文字
選択肢A = "大阪"                // 文字
選択肢B = "東京"                // 文字
選択肢C = "名古屋"              // 文字
プレイヤーの答え = "B"          // 文字
正解 = "B"                     // 文字
正解かどうか = true            // はい/いいえ
得点 = 10                      // 数字

実践演習:CommandPlaygroundで体験

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

今日のまとめ

覚えておいてほしい3つのこと

  1. データには「数字」「文字」「はい/いいえ」の3つの基本型がある
  2. それぞれの型には、適した使い方がある
  3. 型を間違えると、思った通りに動かない

次回予告

次のレッスンでは、「もし〜なら」という条件分岐を学びます。

  • もし雨なら → 傘を持つ
  • もし宿題が終わったら → 遊ぶ
  • もしお金が足りたら → 買う

プログラムに「判断力」を持たせる、とても大切な機能です!

チャレンジ問題

ミッション:ペット管理アプリ

ペットの情報を管理するアプリのデータを設計してください。

管理したい情報:

  • ペットの名前
  • 種類(犬、猫、ハムスターなど)
  • 年齢
  • 体重
  • 予防接種済み?
  • 好きな食べ物
  • 飼い始めた日

それぞれ、どのデータ型を使うべきでしょうか?

答えの例を見る
// ペット情報
ペットの名前 = "ポチ"           // 文字
種類 = "犬"                   // 文字
年齢 = 3                      // 数字
体重 = 5.5                    // 数字(小数)
予防接種済み = true           // はい/いいえ
好きな食べ物 = "ささみ"         // 文字
飼い始めた日 = "2021年4月1日"   // 文字

// 年齢を人間換算する(犬の場合)
人間換算年齢 = 年齢 × 7  // 21歳

// メッセージを作る
もし 予防接種済み が true なら
    "安心!予防接種済みです"
そうでなければ
    "予防接種を受けましょう"

素晴らしい!データ型の使い分けができるようになりましたね。これで、いろいろな情報を正しく扱えるようになりました。次回もお楽しみに!

さらに学習を続けるには

素晴らしい学習ペースです!次のレッスンに進むには、無料会員登録をお願いします。無料会員では各コース3レッスンまで学習できます。

無料で続きを学ぶ

各コース3レッスンまで学習可能

学習進捗の自動保存

コース修了証明書の発行