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レッスン 3 / 15推定時間: 20

リポジトリの作成(git init)

Gitリポジトリという「履歴を管理する箱」を作って、プロジェクトの管理を始めましょう

このレッスンの学習目標

  • リポジトリとは何かを理解する
  • git initでリポジトリを作成できる
  • .gitディレクトリの役割を理解する

困りごと:プロジェクトフォルダが整理されていない

😵 こんな状況になっていませんか?

my-project/
├── index.html
├── index_backup.html
├── index_old.html
├── index_最新.html
├── style.css
├── style_修正前.css
└── script_動作確認済み.js

どのファイルが最新で、どれが古いバージョンなのか分からない... 履歴管理を始めたいけど、どこから手を付ければいいの?

リポジトリ = 履歴を管理する「箱」

**リポジトリ(Repository)**は、プロジェクトの変更履歴を保存する特別な「箱」です。

リポジトリがあると...

my-project/(リポジトリ)
├── .git/          ← 履歴を保存する特別なフォルダ
├── index.html     ← 最新版のみ
├── style.css      ← 最新版のみ  
└── script.js      ← 最新版のみ

履歴は.gitフォルダに自動保存!
  • 作業フォルダはスッキリ!最新版のファイルだけ
  • 過去のバージョンはすべて.gitフォルダに保存
  • いつでも過去のバージョンに戻れる

実際にリポジトリを作ってみよう

1. プロジェクトフォルダを作成

まず、新しいプロジェクトフォルダを作りましょう:

mkdir my-first-repo
cd my-first-repo
pwd  # 現在のディレクトリを確認

2. 現在の状態を確認

まだ何もない空のフォルダです:

ls -la

3. git initでリポジトリを作成!

いよいよリポジトリを作成します:

git init

「Initialized empty Git repository」というメッセージが表示されれば成功です!

4. 何が変わったか確認

ls -la

.gitという特別なフォルダが作成されました!これがリポジトリの本体です。

.gitフォルダの中身を覗いてみよう

ls -la .git/

.gitフォルダには以下のようなものが含まれています:

  • config: このリポジトリの設定
  • objects/: 実際のファイルの内容や履歴
  • refs/: ブランチやタグの情報
  • HEAD: 現在作業中のブランチ

⚠️ 重要な注意点

.gitフォルダは絶対に手動で編集しないでください! Gitコマンドを通じて自動的に管理されます。

リポジトリの状態を確認

リポジトリが正しく作成されたか確認しましょう:

git status

以下のような情報が表示されます:

  • 現在のブランチ(最初はmainまたはmaster
  • コミットがまだないこと
  • 追跡されているファイルがないこと

最初のファイルを作成してみよう

リポジトリができたので、ファイルを作成してみましょう:

echo "# My First Repository" > README.md
echo "This is my first Git project!" >> README.md
cat README.md

再度statusを確認すると:

git status

「Untracked files」としてREADME.mdが表示されます。 これは「まだGitが追跡していないファイル」という意味です。

リポジトリ作成のタイミング

✅ 新規プロジェクトの場合

プロジェクトを始める最初にリポジトリを作成するのがベスト!

mkdir new-project
cd new-project
git init  # 最初にリポジトリ化!

✅ 既存プロジェクトの場合

すでにファイルがあるプロジェクトでも大丈夫:

# 既存プロジェクトのシミュレーション
mkdir existing-project
cd existing-project
echo "既存のファイル" > file1.txt
echo "別の既存ファイル" > file2.txt
ls
git init
git status

よくある質問

Q: リポジトリを削除したい場合は?

A: .gitフォルダを削除すれば、普通のフォルダに戻ります:

rm -rf .git

ただし、すべての履歴が失われるので注意!

Q: 間違えて違う場所でgit initしてしまった

A: 上記と同じく.gitフォルダを削除して、正しい場所で再度git init

Q: mainブランチとmasterブランチの違いは?

A: 機能的な違いはありません。最近はmainが推奨されています:

git config --global init.defaultBranch main

まとめ

リポジトリの作成ができました!これで:

  • ✅ プロジェクトフォルダがGitリポジトリになった
  • .gitフォルダに履歴が保存される準備ができた
  • ✅ ファイルの状態をgit statusで確認できる

ただし、まだファイルは追跡されていません。 次のレッスンでは、ファイルをGitに追跡してもらう方法を学びます!

【実践演習】リポジトリの作成と確認

実際にプロジェクトを作成して、Gitリポジトリを初期化してみましょう。

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

練習問題

  1. 新しいフォルダpractice-repoを作成
  2. そのフォルダ内でリポジトリを初期化
  3. hello.txtというファイルを作成
  4. git statusで状態を確認
CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

すべて完了したら、次のレッスンに進みましょう!

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