なぜ初期設定が必要なの?
😕 設定しないとどうなる?
Gitで記録を残すとき、誰が変更したか分からないと困ります。
変更履歴:
???: ログイン機能を追加
???: バグを修正
???: デザインを改善
これでは、後で見返したときに誰の変更か分からず、質問もできません。
😊 設定するとこうなる!
変更履歴:
田中太郎 <tanaka@example.com>: ログイン機能を追加
佐藤花子 <sato@example.com>: バグを修正
田中太郎 <tanaka@example.com>: デザインを改善
誰がいつ何をしたか一目瞭然!チーム開発でも個人開発でも重要です。
Gitがインストールされているか確認しよう
まず、Gitがすでにインストールされているか確認しましょう。
git --version
git version 2.x.x
のようなバージョン情報が表示されれば、Gitはインストールされています!
Gitのインストール方法
もしGitがインストールされていない場合は、以下の方法でインストールしてください。
Windows
- Git公式サイトからインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行(基本的にデフォルト設定でOK)
Mac
- Homebrewを使用:
brew install git
- または、Xcodeコマンドラインツールをインストール
Linux
- Ubuntu/Debian:
sudo apt-get install git
- CentOS/Fedora:
sudo yum install git
名前とメールアドレスの設定
なぜ必要?
Gitは各変更に「誰が変更したか」という情報を記録します。これにより:
- 👤 責任の所在が明確に: 問題があったとき、誰に聞けばいいか分かる
- 📧 連絡が取れる: メールアドレスで質問や相談ができる
- 🏆 貢献が記録される: あなたの成果が正しく記録される
設定してみよう
まず、現在の設定を確認してみましょう:
git config --list | grep user
まだ設定されていない場合は、何も表示されません。
では、名前を設定しましょう:
git config --global user.name "あなたの名前"
次に、メールアドレスを設定します:
git config --global user.email "your.email@example.com"
設定が完了したか確認してみましょう:
git config --global user.name
git config --global user.email
設定の意味を理解しよう
--globalオプションって何?
Gitの設定には3つのレベルがあります:
- システム全体(--system): すべてのユーザーに適用
- ユーザー全体(--global): あなたのすべてのプロジェクトに適用 ← 今回使用
- プロジェクト単位(設定なし): 特定のプロジェクトのみに適用
通常は--global
を使って、すべてのプロジェクトで同じ名前とメールアドレスを使います。
プライバシーが心配な場合
GitHubなどを使う場合、メールアドレスを公開したくないかもしれません。その場合:
- GitHubの設定でプライベートメールアドレスを取得
- そのアドレスを使用(例:
123456+username@users.noreply.github.com
)
その他の便利な設定
エディタの設定
Gitでコミットメッセージを書くときに使うエディタを設定できます:
git config --global core.editor "code --wait"
この例では、Visual Studio Codeを設定しています。他のエディタも設定可能:
- Vim:
"vim"
- Nano:
"nano"
- Sublime Text:
"subl -n -w"
改行コードの自動変換設定
WindowsとMac/Linuxで改行コードが異なるため、自動変換を設定します:
# Windowsの場合
git config --global core.autocrlf true
# Mac/Linuxの場合
git config --global core.autocrlf input
設定内容の確認
すべての設定を確認してみましょう:
git config --global --list
主要な設定項目:
user.name
: あなたの名前user.email
: メールアドレスcore.editor
: デフォルトエディタcore.autocrlf
: 改行コードの設定
トラブルシューティング
設定を間違えた場合
設定を修正するには、同じコマンドを新しい値で実行します:
git config --global user.name "新しい名前"
設定を削除したい場合
git config --global --unset user.name
まとめ
初期設定が完了しました!これで:
- ✅ Gitがインストールされている
- ✅ あなたの名前が設定されている
- ✅ メールアドレスが設定されている
- ✅ 変更履歴に作者情報が記録される
次のレッスンでは、実際にGitリポジトリを作成して、バージョン管理を始めましょう!
【実践演習】初期設定の確認
実際にGitの設定を行い、正しく設定されているか確認しましょう。
ファイルツリー
3つの設定(バージョン、名前、メールアドレス)が正しく表示されれば、準備完了です!