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初級6分で読める

rmでファイル削除

Linuxのrmコマンドでファイルやディレクトリを削除する方法を、安全に使うためのコツと共に解説します。

基礎編rmファイル操作初心者向け削除

🎯 この記事で学べること

  • 1
    `rm`コマンドの基本的な使い方をマスターできます
  • 2
    ファイルやディレクトリを安全に削除する方法がわかります
  • 3
    よく使うオプション(-i、-r、-f)の意味と使い方を理解できます
  • 4
    削除したファイルを復元できない理由と注意点を学べます
  • 5
    誤削除を防ぐためのベストプラクティスが身につきます

読了時間: 約6

rmコマンドとは

こんにちは!今回は少し緊張感のあるコマンド、rmについて学んでいきましょう。

rmは「remove」の略で、ファイルやディレクトリを削除するコマンドです。でも、ちょっと待って!このコマンドはとても強力で、一度削除したファイルは基本的に元に戻せません。Windowsのごみ箱のような安全装置はないんです。

だからこそ、rmコマンドは慎重に、そして正しく使う必要があります。一緒に安全な使い方を学んでいきましょう!

基本的な使い方

まずは一番シンプルな使い方から始めます。rmの後にファイル名を指定するだけで、そのファイルを削除できます。

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

上のPlaygroundで順番にコマンドを実行してみてください。test.txtが作成され、そして削除される様子が確認できますね!

実行結果はこんな感じになります:

$ touch test.txt
$ ls
test.txt
$ rm test.txt
$ ls
# test.txtが消えている!

よく使うオプション

rmコマンドには、安全性を高めたり、特殊な削除を行うためのオプションがあります。それぞれ見ていきましょう!

-i オプション(対話的削除)

-iオプションは「interactive(対話的)」の略で、削除前に確認してくれる優しいオプションです。初心者の方は、このオプションを付ける癖をつけると良いでしょう。

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ファイルツリー

/
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passwd76B
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user
tmp
usr
bin
share
var
log

実行すると、こんな確認メッセージが表示されます:

$ rm -i important.txt
rm: remove regular empty file 'important.txt'? 

ここでy(yes)を入力すると削除され、n(no)を入力するとキャンセルされます。安心ですね!

-r オプション(ディレクトリ削除)

通常のrmでは、ディレクトリを削除できません。ディレクトリを削除したい場合は-r(recursive:再帰的)オプションを使います。

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ファイルツリー

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passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

-rオプションは、ディレクトリの中身も全て削除します。中に大切なファイルがないか、必ず確認してから実行しましょう!

-f オプション(強制削除)

-f(force:強制)オプションは、確認なしで強制的に削除します。でも、これはとても危険なオプションです!

# 注意!これは例です。実際に重要なファイルには使わないでください
$ rm -f locked_file.txt

-fオプションは、書き込み保護されたファイルも問答無用で削除します。使用は最小限に留めましょう。

複数ファイルの削除

複数のファイルを一度に削除することもできます。ワイルドカード(*)を使うと便利ですが、これも注意が必要です。

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ファイルツリー

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passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

より安全な削除方法

ワイルドカードを使う前に、まずlsで何が削除されるか確認しましょう:

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user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

🎮 理解度チェック

Q1: rmコマンドで削除したファイルはどうなりますか?

rmコマンドで削除したファイルはどうなりますか?

Q2: ディレクトリを削除するために必要なオプションは?

ディレクトリとその中身を削除するために必要なオプションは?

Q3: 削除前に確認メッセージを表示するオプションは?

ファイル削除前に確認メッセージを表示するオプションは?

実践的な使い方

安全な削除の習慣

日常的にrmを使う際の、安全なワークフローを身につけましょう:

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user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
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passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

よくある間違いと対策

危険な例1:スペースの入力ミス

# 危険!スペースを入れ忘れると...
$ rm * .txt  # これは全てのファイルと.txtを削除してしまう!

# 正しい書き方
$ rm *.txt   # .txtファイルだけを削除

危険な例2:パスの指定ミス

# 危険!スラッシュの後にスペースがあると...
$ rm -r / home/user/temp  # システム全体を削除しようとする!

# 正しい書き方
$ rm -r /home/user/temp   # 指定したディレクトリだけを削除

エイリアスで安全性を高める

より安全にrmを使うために、エイリアスを設定することをおすすめします:

# ~/.bashrcに追加
alias rm='rm -i'  # 常に確認するようにする

このエイリアスを設定すると、rmを実行するたびに自動的に-iオプションが付きます。誤削除の防止に効果的です!

📝 まとめ

今回はrmコマンドについて学びました!

  • rmはファイルやディレクトリを完全に削除するコマンド
  • 削除したファイルは復元できないので、慎重に使う必要がある
  • -iオプションで対話的削除、-rでディレクトリ削除、-fで強制削除
  • 削除前にlsで確認する習慣をつけることが大切
  • エイリアスを使って安全性を高めることができる

次はcpコマンドでファイルのコピー方法を学びましょう!コピーなら安心して練習できますね。

YouTube動画で復習

動画でさらに詳しく学びたい方は、CommandAcademyのYouTubeチャンネルをチェック!視覚的にコマンドの動作を確認できます。

rmコマンドは強力なだけに、使い方を間違えると大変なことになります。でも、正しく理解して使えば、ファイル管理の強い味方になってくれますよ!