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初級4分で読める

pwdで現在地を確認する

現在の作業ディレクトリを表示するpwdコマンドの使い方と、ディレクトリ構造の理解について解説します。

基礎編pwdディレクトリパス初心者向け

🎯 この記事で学べること

  • 1
    `pwd`コマンドの基本的な使い方をマスターできます
  • 2
    絶対パスと相対パスの違いを理解できます
  • 3
    ファイルシステム内での現在位置の確認方法がわかります
  • 4
    シェルスクリプトでの`pwd`の活用方法を習得できます

読了時間: 約4

pwdコマンドとは

こんにちは!今回は、Linuxで「今どこにいるの?」を教えてくれるpwdコマンドについて学んでいきましょう。

pwdは「print working directory」の略で、現在の作業ディレクトリ(カレントディレクトリ)の場所を表示してくれるコマンドです。まるで地図アプリの「現在地」ボタンのようなものですね!

なぜpwdが重要なのか

Linuxのコマンドライン操作では、画面に現在のフォルダが見えないため、「今どこにいるのか」がわからなくなることがあります。特に:

  • ファイルを作成する前(間違った場所に作ってしまわないように!)
  • 重要なコマンドを実行する前
  • ディレクトリを移動した後の確認

現在地を確認することで、意図しない場所でのファイル操作を防げるんです。安全第一ですね!

基本的な使い方

pwdの使い方はとってもシンプル。ただpwdと入力してEnterキーを押すだけです!

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

実行すると、こんな感じで表示されます:

$ pwd
/home/user

これは「あなたは今、/home/userディレクトリにいますよ」という意味です。

実際に試してみよう

では、ディレクトリを移動しながらpwdを使ってみましょう!

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

cdでディレクトリを移動するたびにpwdで確認する習慣をつけると、迷子になりませんよ!

絶対パスと相対パス

pwdが表示するのは常に絶対パスです。これについて理解しておきましょう!

絶対パス

ルートディレクトリ(/)から始まる完全な住所のようなものです。

/home/user/documents/projects

相対パス

現在地からの相対的な位置を表します。

documents/projects  # 現在地が/home/userの場合
CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

🎮 理解度チェック

ここまでの内容を理解できているか、確認してみましょう!

Q1: pwdコマンドは何の略ですか?

pwdコマンドは何の略ですか?

Q2: pwdが表示するパスの種類は?

pwdが表示するパスの種類は?

pwdの活用シーン

シェルスクリプトでの使用

スクリプトの中で現在のディレクトリを取得したいときに便利です!

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

ログファイルへの記録

作業記録を残すときにも役立ちます:

echo "$(date): 作業開始 - $(pwd)" >> work_log.txt

便利な使い方

パスをコピーする

長いパスを他の場所で使いたいときに便利です:

# 現在のパスを表示(コピーして使える)
$ pwd
/home/user/projects/web/frontend/src/components

ターミナルでは、表示されたパスをマウスで選択してコピーできます。これで長いパスも簡単に扱えますね!

よくある質問

Q: pwdに引数やオプションはありますか?

実はpwdにもオプションがありますが、普段はほとんど使いません:

  • -L(論理的): シンボリックリンクを含むパスを表示(デフォルト)
  • -P(物理的): シンボリックリンクを解決した実際のパスを表示

でも、初心者の方は引数なしのpwdだけ覚えておけば十分です!

Q: プロンプトに表示されているパスと同じ?

多くのLinuxでは、プロンプトに現在のディレクトリが表示されています:

user@hostname:~/documents$

この~/documentsの部分が、pwdで表示される情報と同じです(~/home/userの省略形)。

🎮 応用問題

Q3: 現在/home/userにいて、cd documents/projectsを実行した後、pwdを実行すると何が表示されますか?

現在/home/userにいて、cd documents/projectsを実行した後、pwdを実行すると何が表示されますか?

関連コマンド

pwdと一緒によく使うコマンドたち:

  • ls: ディレクトリの中身を見る
  • cd: ディレクトリを移動する
  • mkdir: 新しいディレクトリを作る

📝 まとめ

今回はpwdコマンドについて学びました!

  • pwdは現在の作業ディレクトリを表示するコマンド
  • 「print working directory」の略
  • 常に絶対パス(/から始まる完全なパス)を表示
  • 引数なしで使うのが基本
  • ディレクトリ移動後の確認に便利

pwdは地味に見えますが、安全にLinuxを操作するための重要なコマンドです。特に初心者の方は、cdで移動した後は必ずpwdで確認する習慣をつけましょう!

次はmkdirコマンドで新しいディレクトリを作る方法を学びましょう!

「迷ったらpwd」を合言葉に、現在地確認を習慣づけましょう!上のPlaygroundで色々試してみてくださいね。