🎯 この記事で学べること
- 1`head`コマンドの基本的な使い方をマスターできます
- 2ファイルの先頭部分だけを効率的に表示する方法がわかります
- 3行数やバイト数を指定した表示方法を理解できます
- 4複数ファイルの先頭を一度に確認する方法を学べます
- 5大きなファイルを扱う際の便利なテクニックが身につきます
読了時間: 約6分
headコマンドとは
こんにちは!今回は、ファイルの先頭部分だけを見たいときに便利なhead
コマンドについて学んでいきましょう。
head
は英語で「頭」という意味で、その名の通りファイルの先頭(頭)部分を表示するコマンドです。巨大なログファイルやデータファイルの冒頭だけをサッと確認したいとき、cat
で全部表示するのは大変ですよね。そんなときにhead
が大活躍します!
基本的な使い方
head
コマンドの最も基本的な使い方は、ファイル名を指定するだけです。デフォルトでは先頭10行が表示されます。
ファイルツリー
上のPlaygroundで実行すると、20行のファイルから先頭10行だけが表示されましたね!残りの10行は表示されません。
実行結果はこんな感じです:
$ head sample.txt
Line 1: This is a test file for head command
Line 2: This is a test file for head command
...
Line 10: This is a test file for head command
行数を指定する
-n オプション(行数指定)
-n
オプションを使うと、表示する行数を自由に指定できます。
ファイルツリー
短縮形式
実は-n
を省略して、-数字
という形でも書けます:
ファイルツリー
head -5
とhead -n 5
は同じ意味です。タイプ数を減らしたいときは短縮形式が便利ですね!
バイト単位での表示
-c オプション(バイト数指定)
行数ではなく、バイト数で表示量を指定することもできます。
ファイルツリー
-c
オプションは、ファイルのヘッダー情報を確認したり、バイナリファイルの先頭部分を調べたりする際に便利です。
複数ファイルの処理
head
は複数のファイルを一度に処理できます。各ファイルの先頭部分がヘッダー付きで表示されます。
ファイルツリー
🎮 理解度チェック
Q1: head
コマンドをオプションなしで実行すると、何行表示されますか?
Q2: ファイルの先頭100バイトを表示するコマンドは?
Q3: head -n -5 file.txt
を実行すると何が表示されますか?
実践的な使い方
ログファイルの確認
システムログやアプリケーションログの最新状況を素早く確認:
ファイルツリー
CSVファイルのヘッダー確認
データファイルの構造を確認する:
ファイルツリー
設定ファイルの冒頭確認
設定ファイルの重要な部分を素早く確認:
ファイルツリー
パイプとの組み合わせ
head
は他のコマンドと組み合わせて使うことで、さらに便利になります:
ファイルツリー
tailとの使い分け
| コマンド | 用途 | 使用場面 |
|----------|------|----------|
| head
| ファイルの先頭を表示 | ログの開始部分、ヘッダー確認、ファイル構造の把握 |
| tail
| ファイルの末尾を表示 | 最新のログ、リアルタイム監視、エラーの確認 |
| cat
| ファイル全体を表示 | 小さなファイル、全体の確認が必要な場合 |
便利なテクニック
負の行数指定
末尾の数行を除いて表示する:
ファイルツリー
ファイルタイプの判定
バイナリファイルかテキストファイルかを素早く判定:
# ファイルの先頭を見て判断
head -c 100 unknown_file | file -
複数ファイルの一括確認
# *.logファイルの先頭3行を一括確認
head -3 *.log
# ヘッダーなしで表示
head -q -3 *.log
📝 まとめ
今回はhead
コマンドについて学びました!
head
はファイルの先頭部分を表示するコマンド- デフォルトでは先頭10行を表示
-n
オプションで行数指定、-c
でバイト数指定- 複数ファイルを一度に処理できる
- 大きなファイルの概要確認に最適
tail
と組み合わせることで、ファイルの両端を効率的に確認
次はtailコマンドでファイルの末尾を表示する方法も学びましょう!
YouTube動画で復習
動画でさらに詳しく学びたい方は、CommandAcademyのYouTubeチャンネルをチェック!視覚的にコマンドの動作を確認できます。
head
コマンドは、特に大きなファイルを扱う際に威力を発揮します。ログファイルの確認、CSVファイルの構造把握、設定ファイルの冒頭確認など、日常的によく使うコマンドです。tail
コマンドと併せて覚えておくと、ファイル操作がグッと効率的になりますよ!