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初級5分で読める

clearで画面をクリア

Linuxのclearコマンドでターミナル画面をきれいにする方法と、便利なショートカットキーを解説します。

基礎編clear画面操作初心者向けターミナル

🎯 この記事で学べること

  • 1
    `clear`コマンドの基本的な使い方をマスターできます
  • 2
    ターミナル画面をきれいにする方法がわかります
  • 3
    便利なキーボードショートカットを習得できます
  • 4
    スクロールバックバッファの仕組みを理解できます
  • 5
    作業効率を上げるターミナル操作のコツが身につきます

読了時間: 約5

clearコマンドとは

こんにちは!今回は、ターミナルを使っていて画面がごちゃごちゃしてきたときに役立つclearコマンドについて学びましょう。

clearは英語で「きれいにする」という意味で、その名の通りターミナル画面をきれいに片付けるコマンドです。たくさんのコマンドを実行した後、画面が出力結果でいっぱいになってしまったとき、clearを使えば一瞬でスッキリ!新しい気持ちで作業を続けられます。

基本的な使い方

clearコマンドの使い方はとってもシンプル。ただclearと入力してEnterを押すだけです!

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

上のPlaygroundで実行すると、clearの前までの出力が消えて、画面がきれいになりましたね!でも安心してください、実行したコマンドの履歴は残っているので、上矢印キーで呼び出せます。

clearの仕組み

実は「消えて」いない?

clearコマンドは、実際には画面の内容を削除しているわけではありません。代わりに、画面を上にスクロールさせて、新しい空の画面を表示しているんです。

# clearを実行
$ clear

# マウスでスクロールアップすると...
# 以前の出力がまだ見える!

多くのターミナルでは、マウスのスクロールホイールや、Shift+PageUpキーで以前の出力を確認できます。重要な情報を見失う心配はありません!

便利なショートカット

Ctrl+L(最も便利!)

実はclearコマンドを毎回入力する必要はありません。Ctrl+Lというショートカットキーを使えば、一瞬で画面をクリアできます!

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

Ctrl+Lは「Clear Line」の略だと覚えると忘れにくいですよ。多くのLinuxユーザーはclearコマンドよりもこのショートカットを愛用しています!

その他の画面操作ショートカット

| ショートカット | 動作 | 説明 | |---------------|------|------| | Ctrl+L | 画面クリア | clearコマンドと同じ効果 | | Ctrl+S | 画面の更新を停止 | 大量の出力を一時停止 | | Ctrl+Q | 画面の更新を再開 | Ctrl+Sの解除 | | Shift+PageUp | 上にスクロール | 過去の出力を確認 | | Shift+PageDown | 下にスクロール | 最新の出力に戻る |

🎮 理解度チェック

Q1: clearコマンドを実行すると、以前の出力はどうなりますか?

clearコマンドを実行すると、以前の出力はどうなりますか?

Q2: clearコマンドと同じ効果を持つショートカットキーは?

clearコマンドと同じ効果を持つ便利なショートカットキーは?

Q3: なぜ画面をクリアすることが重要なのでしょうか?

ターミナルで作業中に画面をクリアする主な理由は?

実践的な使い方

作業の区切りとして

新しいタスクを始める前に画面をクリアする習慣をつけると、作業が整理されます:

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

デバッグ時の活用

プログラムのデバッグ中、出力が多すぎて見づらくなったときに:

# たくさんのデバッグ出力
$ ./my_program --debug
[DEBUG] Starting initialization...
[DEBUG] Loading config...
[DEBUG] Connecting to database...
# ... 大量の出力 ...

# 画面をクリアして重要な部分だけ再実行
$ clear
$ ./my_program --debug | grep ERROR

プレゼンテーション時

人に画面を見せるときは、関係ない情報をクリアしてから:

# 準備作業(見せたくない)
$ cd ~/secret_project
$ ls -la
$ cat passwords.txt  # おっと!

# 画面をクリアしてからデモ開始
$ clear
$ echo "それでは、デモを始めます!"

clearと似たコマンド

reset コマンド

resetclearよりも強力で、ターミナルの設定も初期化します:

# ターミナルが文字化けしたときなど
$ reset

tput clear

tputコマンドを使った別の方法:

# clearと同じ効果
$ tput clear

便利な使い方のコツ

エイリアスの設定

よく使う組み合わせをエイリアスにしておくと便利です:

# ~/.bashrcに追加
alias cl='clear'
alias cll='clear && ls -la'
alias clh='clear && history | tail -20'

スクリプトでの使用

スクリプトの中で画面をクリアして、見やすい出力を作る:

CommandAcademy Terminal
Welcome to CommandAcademy Terminal!
Type "help" to see available commands.
user@cmdac:~$

ファイルツリー

/
etc
hosts35B
passwd76B
home
user
tmp
usr
bin
share
var
log

ターミナルを快適に使うために

画面サイズの調整

ターミナルウィンドウのサイズを調整して、作業しやすい環境を作りましょう:

# 現在のターミナルサイズを確認
$ echo "Columns: $COLUMNS, Lines: $LINES"

スクロールバックの設定

多くのターミナルでは、スクロールバックバッファのサイズを設定できます。重要な作業をする場合は、バッファサイズを大きくしておくと安心です。

📝 まとめ

今回はclearコマンドについて学びました!

  • clearターミナル画面をきれいにするコマンド
  • 実際には画面を上にスクロールさせているだけ
  • Ctrl+Lショートカットが超便利!
  • 以前の出力はスクロールで確認できる
  • 作業の区切りや視覚的な整理に活用しよう

次はhelpコマンドでコマンドのヘルプを表示する方法を学びましょう!

YouTube動画で復習

動画でさらに詳しく学びたい方は、CommandAcademyのYouTubeチャンネルをチェック!視覚的にコマンドの動作を確認できます。

clearコマンドは単純ですが、快適なターミナル作業には欠かせません。特にCtrl+Lショートカットを覚えておくと、作業効率が大幅にアップします。画面がごちゃごちゃしてきたら、遠慮なくクリアして、スッキリした環境で作業を続けましょう!